新しい手帳を買うと書きたくなる『wishlist』
やりたいことや欲しいもの、行きたい場所。100個を目標にどんどん書いていく。
年の瀬は子供の休みで書けたものではないので、毎年この時期に意気揚々と新しい手帳を買い、ついでに新しいボールペンとシールと付箋も買ったりして、希望のページを埋めていく。
そして、年が明ける頃にはすっかり忘れてしまうのだ。
でも、それはそれで正解。
自分で考えて書いたことは脳に記憶され、1年かけて無意識のうちに少しずつ叶えていき、新しいリストを書く頃に読み返すとあら不思議、結構な数の願いが叶っているらしい。
書く、という行為で自分の潜在意識に刻まれていくのだ。たぶん。
と、ここまで考えてみたところで今年の『wishlist』を開いてみた。
毎年、マンスリーだけが活躍する私の手帳。
見開きいっぱいの希望の中、叶ったものにマーカーでチェックを入れていく。
・花火をする
・プールに行く
・プラネタリウムに行く
・お祭りに行く
・動物園に行く
なんということだろう。
5個しか叶っていなかった。しかも願いというより、子育てファミリーの休日の予定。
どうしたあとの95個…。
このあと年末までにいけそうなのは『子供に習い事をさせる』
これは予定があるのでギリギリOK。
『大晦日をゆっくり過ごす』
自分でゆっくりと思えばゆっくりなのだから叶えてみせよう。それでも計7個。
100個のうち、1割も叶っていないのである。
何故か。
そりゃそうだろう、私のリストは『宝くじで2等以上に当選する』からスタートしているのだ。
高額当選から始まる高額な願い。
旅行に行く、大型家電を新調する、家を買う、車を買うなど、総額恐ろしい強欲リストになっていたのだ。
何を考えていたのか去年の私。
お高い夢を連ねすぎて疲れたのか、途中休憩で書いた家族イベントだけは軒並み叶っている。
大きすぎる夢や目標は1年では難しいし、欲深い見開きはチカチカ眩しく気恥ずかしい。
来年の手帳に書くwishlistは、もう少し叶いそうな(叶えていけそうな)小さくて豊かな夢でいっぱいにしたいと心から思った。
食べてみたいもの。足をのばせば行ける場所。小さくても気持ちが上がるご褒美。家族で喜べるイベント。
100個のうち、少しは大きくて遠くて難しそうな夢ものせながら、来年ふと思い出して開いた手帳が鮮やかなものとなりますように。