16時を過ぎてから、娘が寝てしまった。
その理由を作ったのは私だ。
日曜日のテレビタイムはほぼ映画のわが家、彼女のリクエストはいつも青いネコ型ロボット。面白い。大人になっても本当にワクワクする冒険でどの作品もみんな好きだ。
だがどうしても眠気に勝てない。
うっかりソファで眠ってしまって、気がついたらとっくの昔に映画は終わり、かわいい娘は床に転がっていた…。私が起きるのを待っていたんだろう。
慌ててソファに運んだけれど、重たくて腰を痛めるかと思った。当たり前だけど、起きて抱っこをする時と、だらんと寝ている時とでは感じる重さが全然違う。大きくなったなぁと思う。
薄暗いリビングはそのままに、キッチンにある小さな明かりだけで夕食を作る。もう何年も白い光が苦手で、優しいオレンジ色の下で食事を作っている。
ごはん
冬瓜と玉ねぎと豆腐の味噌汁
白身魚のフライ
焼きナス
リンゴ
今日のメインは白身魚。冷凍の、油で揚げるだけのほぼインスタントだが夫は楽しみにしている。結婚して10年程たつが、揚げ物を全くやってこなかった。専用の鍋がないから。なんか怖いから。油も飛びそうだし。
でも、これからは作る。
フライヤーを買ったのだ。
きっかけは、娘の運動会。
コロナが5類になり、数年ぶりに全学年で開催された。娘にとっては、はじめての学校の運動会。お弁当を一緒に食べられるということで、大きなお弁当箱を新調した。そして唐揚げを作るためのフライヤーを用意した。当日は、鶏の唐揚げとフライドポテトを作った。ちなみに前日も練習で唐揚げを、前々日も唐揚げを作ったので胸焼けをした。40にして老いを感じて少し凹んだ。
話がそれたが、とにかく今日は娘が起きてから白身魚のフライを揚げる。揚げたてを食べた娘は特に喜ばず、帰宅して冷めたフライをレンチンで食べる夫は喜ぶだろう。次は彼の休みの日に作ってやろうと思う。
17時30分。まだ眠っている。
もう少し寝かせてちょっと休憩したい気持ちと、早く起こさないと夜眠らないじゃないかと焦る気持ちのせめぎあい。
怠け者は、いつも楽を選ぶから怠け者。
もうちょっとだけ寝かせておこう。